Webアプリによる簡易分析
封筒の裏の計算
サプライ・チェインの実際問題に最適化を適用する前にすることがあります.「封筒の裏の計算」です.元はback-of-the-envelop calculationという英語で,単純化された仮定をもとに簡易計算をすることを指します.封筒の裏で十分ということで,こういった名前で呼ばれています.
簡易モデルは簡単な公式で表現されるので,問題に対する洞察を得ることができます.そもそも最適化の目的は結果ではなく洞察であるというArther Geoffrion (最初にサプライ・チェイン設計に最適化を使った研究者)の格言があるように,封筒の裏の計算だけで色々なことができます.
たとえば,配送計画では,対象とする地域の面積や顧客数などのデータから,おおよそのトラック台数や1日あたりの費用やCO2排出量などが計算できます.
この結果と実際にかかっている費用を比べることによって,本格的な配送最適化を行うことによってどの程度の費用削減が可能かがわかります.
他にも,在庫計画やシフト計画に対しても簡易モデルを作成することができます.
弊社では,これを簡単なwebアプリ「封筒の裏の計算モデルによる簡易分析」として公開しています.データを入れて,値を変化させることによって,様々な洞察が得られると思います.導入前のテストとしてご利用ください.