コロナ禍で重要になる最適化モデル(4)配送計画
配送最適化
コロナ禍では,スーパーでの買い物より,宅配を依頼することが増えてきます.自然とEC (electronic commerce)が増加することになりますが,ECではラストワンマイルの配送が中心的な役割を果たします.
ラストワンマイルもしくは,その直前のハブから拠点への配送は,サプライ・チェイン最適化理論では,配送計画モデルとなります.
この問題は,正式名称は運搬経路問題 (vehicle routing problem)と呼ばれ,古くから多くの研究がされてきました.基本的なモデルは,以下のように定義されます.
複数台の運搬車が,1つのデポから複数の顧客に配送を行います.顧客上には時間枠と呼ばれる時間制約が付加され,運搬車には容量制約があります.すべての顧客にサービスを行うための最小費用のルートを求めることが,目的となります.
実際の配送計画には,様々な付加条件がつきます.配送最適化ソルバーMETROでは,deliveryの他にpickupを同時に考え,運搬車の容量制約をベクトルとして定義でき,時間枠や移動時間を任意の(区分的線形な)ペナルティ関数として定義できます.
また,METROに搭載されているソルバーは,メタヒューリスティクスを駆使したもので,標準モデルを大幅に拡張したものであるにも関わらず,世界的に有名なベンチマーク問題例で世界最高峰の結果を出します.
詳細については,配送最適化のページをご参照下さい.