収益管理システム WebRM Ver. 1.0

概要

WebRM (Revenue Management)は,ホテルの部屋や航空機の座席など,ある時刻がくるとその価値が失われる資産(陳腐化資産)に対して,価格を動的に変更することによって収益を最大化するシステムです.

モデル

WebRMでは,ホテルや旅館などの宿泊施設における収益管理を想定したモデリングを行っています.通常,ホテルの料金体系は,旅行代理店を通した割引料金,インターネット割引料金,通常料金など細かく分類されます.この分類ごとの予約数の上限を上手に設定することによって,ホテルの収益が最大化されます.WebRMでは,各分類ごとの需要の予測(これは需要予測システムWebForecastを用いて行うことができます)と部屋の残数をもとに,予約数の上限と日ごとの部屋の価値(入札価格とよびます)を計算します.入札価格は,予約を受けるか否かを決定する際に役に立ちます.例えば,3日間の入札価格がそれぞれ12000円,13000円,11000円のとき,この3日間に連泊するお客様の予約は,その収益が36000円以上ならば受け,36000円未満なら受けないことが最適な運用方策になります.なお,ここで用いたモデルは,航空機の座席予約や映画館の予約などに容易に変更することができます.

入力データ

WebRMでは,以下のデータ項目を入力します.

予約データ

メイン画面上部の「予約」を押すと,予約情報を管理するための画面に移動します.(画面をクリックすると拡大されます.)

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予約ID:予約を区別するための番号です.システムによって自動的にふられます.
到着日:宿泊の開始日です.カレンダーからでも入力できます.
出発日:宿泊の終了日(チェックアウトの日)です.カレンダーからでも入力できます.
需要量:予約数の推定値を入力します.過去の予約状況から推測するか,予測システムを用いて計算した値を入力します.
収益:予約の分類によって異なる収益を入力します.
受入数上限: 最適化によって計算された予約の分類ごとの受け入れ可能数の上限が表示されます.予約数がこの値を上回ったときにには,拒否することによって,毎日の予約をコントロールすることができます.これを入れ子上限コントロールとよびます.

部屋・期データ

メイン画面上部の「部屋・期」を押すと,日ごとの部屋数の残数を入力するための画面に移動します.(画面をクリックすると拡大されます.)

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日: 宿泊可能な日を入力します.
残り部屋数:日ごとの残り部屋数を入力します.
入札価格:日ごとの部屋の価値がシステムによって計算され,書き込まれます.この価値を上回る予約は受け入れ,それ以外の予約は拒否することによって,日々の予約をコントロールすることができます.これを入札価格コントロールとよびます.入札価格コントロール方策は,入れ子上限コントロールよりやや煩雑な作業を必要としますが,データがない長期の連泊の予約を受け入れるか否かを決定することができるという利点があります.

使用法

上のデータを入力したら,メイン画面で,最適化実行と書かれたボタンを押してください.最適化アルゴリズムが起動し,しばらくすると,画面上に結果が表示されると同時に,解がデータベースに書き込まれます.簡易表示として,部屋数の他に,部屋の価値(入札価格)が表示されます.(画面をクリックすると拡大されます.)

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